【福祉パステルアートインストラクター紹介 】vol.9 akoさん

1級インストラクター akoさん

akoさんは10年ほど前、会社専属のカウンセリング担当を任され、お姉さんに誘われたことがきっかけで心理セラピストの資格を取得しました。
当時は自分自身に色々な悩みや葛藤があり、受講中も生徒としてはもちろん、セラピーを受ける一人のクライアントとしても癒されたり気づきがあったりと、大変実り多い受講だったそうです。

そんなakoさんとパステルアートとを繋げたのは、このときの心理セラピスト講座の先生でした。
パステルアート自体をここではじめて知ったakoさんは、“こんな素敵な絵が簡単に私でも描けた”と感動したのを覚えているそう。

それからというもの、柔らかな色使い・描いているときに没頭していて和んだ記憶が心に残り、講座を受講しようかどうかずっと迷っていたのだとか。
しかしながら仕事が忙しく、受講場所も住んでいる所から1時間かかる場所だったこと、「心理セラピスト」の資格もやっと取得できた状態等、時間の調整をとることがなかなか難しく、やりたいけどやれないと一度は断念していました。

けれど時間が経過しても「パステルアート」が気になり、描くときの心地よさが忘れられず、頻繁に関連のサイトをインターネットで検索していたakoさん。

たくさんのブログやサイトを見ているうちに、「パステルアート」といっても色んな種類や描き方があることを知ります。
もっと詳しく知りたくなり、さらに検索して「パステルアートインストラクター」の講座をインターネットで受講できる「日本福祉パステルアート協会」のサイトとめぐりあったのでした。

akoさんは福祉パステルアートインストラクター1級を取得しようと決めた理由をこのように語ります。

「日本福祉パステルアート協会を選んだきっかけは4つほどあります。

まず1つ目は、ホームページにある“協会の理念”に共感し、個々の個性や感性を大切にすること、自分自身の素直な表現に誇りがもてること、他者の個性も大切に尊重し思いやりの気持ちをもてること、否定ではなく褒めることなど、ひと対ひとの優しいふれあいが「パステルアート」を通じて教える側にも教わる側にも心の成長があるように思えたからです。

2つ目に、「パステンシル」という専用の型紙を提供してくださっていることで、戸惑うこともなく教えやすそうであり、描く側も自分の好きな色を選んで当てはめていくようなスタイルで絵が描けるとなると、「やってみたい」という興味がわいたり、「自分にも描けた」の達成感を得られたりなどの気持ちが高まるように感じたからです。

3つ目は「パステルアート」を学ぶためにスクールに通うことが、仕事の関係上難しかったため、インターネットの通信講座で「パステルアート」を学べ、「インストラクター」の資格を取得できると知ったからです。しかも文章やテキストだけの講座ではなく、WEB動画で分りやすく教えてくださっていることも魅力でした。

4つ目は、受講費用が良心的であったことです。あまりお値段が高いと「やりたいけれどお金が・・・」と躊躇してしまっていた自分もいましたので、私の不安を拭い去ってくれるような貴協会のいたれりつくせりの内容と価格設定をものすごくありがたく感じています。

 

では実際にakoさんがパステルアートインストラクター1級を取得し
パステンシルを使ってみて感じている魅力とはどんなところなのでしょうか?

それはなんといっても
“建築CADで作られたパステルアート専用の型紙は、デッサンも構図も整っていること
そして
プロのイラストレーターの可愛く素敵な図案がたくさんあるので、自分で考えたり作ったりすることなく悩まずにすぐにトライできること”
だといいます。

なぜこのことがそれほど重要なのか、
その理由をakoさんはこう話します。

「なにもなければ「パステルアート」を描きたいけれど、最初はだれでも戸惑うと思います。
(私自身がそうでした)。
いきなり「ご自由にどうぞ」といわれて、少しの説明と見本をみせられただけでは気持ちも不安になり「これでいいの??」の疑問を持ちながら描くことになったり、「間違っていたらどうしよう・・・」という絵に正解、不正解はないのに不安な気持ちにもなったりして本来の絵を描くたのしみが遠のいてしまうように感じます。」

akoさんも感じていたように、絵を描くときに「自由に描いて」と言われるとかえって戸惑ってしまい
不安な気持ちから手が止まってしまう、といったことは
小学校や保育園などの教育の現場でもしばしば起きているようです。

しかしこれを解決するのがパステンシルだとakoさんはいいます。

「福祉パステルアート協会さんでは、こんな不安を吹き飛ばしてくれて、絵を描くことに集中させてくれる「パステンシル」を提供してくださっていることで「いいな~あんな風に描けたらいいな」という希望を叶えてくれて、「私にもできそう」とはじめるきっかけになると思っています。
せっかく「パステルアート」をやりたいと興味をもったのに「絵心が・・・」と躊躇して、私のように悩んでいる方には「パステンシル」はとても最高のツールになると思います!」

パステンシルを使うことで不安が消え
パステルアートの楽しさをより純粋に体験できるというのは
とても素敵なことですね。

では、インストラクターを取得しパステルアートを描くことでakoさん自身が最も変化を感じているのはどんなところでしょうか?

それは、
「パステンシル」を使って簡単に素敵な絵が描けることで“達成感”が得られるようになったこと、
自分の作品を人にみせられるようになり“自信”がもてたことだとakoさんはいいます。

実はもともとは絵を描くことは好きだったのに、いつの間にかあきらめて絵を描くよりも絵を鑑賞する側にまわってしまっていて、だからこそこの達成感や自信は久々に味わう感覚だったそうです。

子どものときは絵が好きだったはずなのに、大人になるにつれなぜか苦手意識を感じている・・・
こういった方は意外と多いかもしれません。
akoさんにも、こんな体験があるそうです。

“思い返せば小学生のときの写生会の授業が好きで、画板に画用紙を挟んで鉛筆で下書きして絵の具で色をつけていく過程に没頭してワクワクしながら描いていた記憶があります。
その頃はうれしいことに描いた絵が入選することもあり、少し自信を持って達成感を感じていたかもしれません。けれど中学生になるとデッサンや立体的な絵の構図を描いていても難しく感じて自分自身で納得いかないので、描き直しばかりだったので達成感もなく自信もなくなり「絵って難しいよね」「絵って才能がないと描けないよね」という気持ちに・・・。
絵を描くこと自体楽しいと思うことがなくなっていました。
それからその後も絵を描く場面もなかったこともあり、絵を観て「わぁキレイな絵、素敵な絵」と眺めるばかりでした。”

そんな中、大人になってパステルアートと出会い
興味と驚きの中でまた絵を描きたいという気持ちがよみがえりました。
そしてパステンシルによってもっと簡単にパステルアートが描けたことで、“達成感”や“自信”を持つことができ、楽しみやワクワク感を思い出せたのだといいます。

akoさんは現在も悩んでいる人から相談を受ける相談員として仕事をしています。

始めたころは、相談者の方のお話を聴き入ってしまい一緒に深く悩んでしまったり
時には良かれと思ってしたアドバイスで相談者の方が引いてしまったり
何かが違う・・・どうしてあげたらいいんだろう?と悩んでいたとのこと。

akoさんの中の相談員のイメージは、
「悩みや不安を解決するアドバイスをしてあげる人」。
さらに家族や友人など、自分にとって身近な人であれば性格や事情もわかるものの、面識のない方からの悩み相談は内容や状況はわかっても、その方の性格や本当の気持ちまでは読むことが難しいから適切なアドバイスができないのだ
と当時は考えていたそうです。

しかしその考えは心理セラピスト講座を受講してパッと変わりました。

「今まで“相談員”ぶっていた自分が恥ずかしくなった。」
akoさんは振り返ります。

「受講前はご相談者さまが弱くなっていると感じれば、話を途中でさえぎり、その方のマイナス思考な考えを否定したり、無理やりプラス思考になるような自分本位なアドバイスをしたりしていましたので・・・。勘違いに気づけてよかったです。」

このときの気づきはたくさんありましたが、中でも
“傾聴”人に寄り添い話(悩み)に耳を傾けること、
アドバイスは悩んでいる方が求めていないことであればそれを恐怖に感じたり、余計に悩ませたりする結果になる場合もあるということ、
を知ったのだそうです。

「相談員は解決する役目の人ではなく、寄り添いながらご相談者さまの中にある答えや解決策を引き出すお手伝いをする役目だったんだ」ということに気づいてからは、自分自身がどんよりすることもなくなったとのこと。

akoさんは自分自身悩みを抱えながら相談員という職に就きました。
その後「心理セラピスト」の講座を受講したことで気づきがあり
「パステルアート」と出会い、福祉パステルアートインストラクター講座を受講したことでまたさらに気づきがあり
今では、「悩みがなかったらこうした気づきや縁はなく、悩めたおかげで今がある」という思いに至っているそうです。

こうして、多くの人と関わり経験を重ね、深い洞察を得てきたakoさんは今後
どのような活動を目指していくのでしょうか?

“「パステルアート」は観ているだけでも癒しになりますが、そんな癒される絵が「パステンシル」を使うことで自分にも簡単に描けるという喜びや楽しみ、
絵が描けたあとの達成感でも自分自身の癒しになることを伝えられるようなインストラクターになりたいです。そして選ぶ色や型紙から表現方法が自由であって素直な自分を好きになれるような気持ちを持っていただけるようなワークショップなどをやっていけたらと思っています。”

人の心に自然に寄り添い、パステルアートを通していつの間にか癒されている
akoさんの開催するワークショップは
そんな素敵な場所になりそうですね。

お近くで開催されたときには、ぜひ参加してみてください。
きっと心があたたまる素晴らしい時間になりますよ。

≪問合せ先≫
★ako
★E-mail : ako.700718@gmail.com