【日本福祉パステルアート協会インストラクター紹介 】vol.8 田中恵美子さん

1級インストラクター 田中 恵美子さん

※SO咲くSTUDIO RIO代表
※カラーセラピスト
※天然石アドバイザー
※ドリマ先生
※RYBパーソナルカラー アドバイザー
※プリオリコスメ メイクアドバイザー

とあるパステルアートのワークショップにて。
幼稚園の子どもが「紫色を使いたい!」と言ったところ、
田中さんはこう答えました。

「赤と青を重ねて塗ってみて」

その子は半信半疑な顔をしながらも塗り進めると・・・?
それは紫色になって・・・
『まるで魔法を目撃したかのような』輝いた顔になりました。

こうして参加する人の心のスイッチを押し、ワクワクするような田中さんのワークショップはどのようにして生まれたのでしょうか?

当初から不定期にイベントへ出展していた田中さん。
しかしそれはパステルアートではなく、万華鏡やトンボ玉アクセサリーなどの工作でした。
イベントには親子連れの方が多く、小学生向けのワークショップが多数出展されていたといいます。

元々絵を描くのが好きだった田中さんは、子どもたちが楽しく絵を描くようなワークができないか?
以前に一度体験したパステルアートなら、就学前の子どもでも簡単に絵が描けるのではないか?と
かねてから考えていたそうです。
そこで色々調べているうちに出会ったのが「福祉パステルアート」でした。

「描く」事は難しいと敬遠する方が多いけれど、「塗る」なら気軽にトライできるし、パステルの優しい風合いが、どの作品も個性を際立たせてくれるので、失敗がない。
同じ型紙のデザインでも塗り方、進め方を年齢や経験に合わせて提案できる。
このようなところに魅力を感じ、福祉パステルアートインストラクター1級を取得したのでした。

田中さんはパステンシルの魅力についてこう語ります。

「 「思ったよりも簡単にできた」そして「同じデザインでも人によって全然ちがうね」という点が魅力だと思います。ご兄弟やお友達と一緒にワークをして、お互いの出来上がりを見せっこして、お互いの個性を認めあえる。自分の個性に自信が持てる、そんなきっかけになるのではないかと思います。
何よりもパステンシルのお蔭で簡単に完成度の高い作品を描くことができます。
描けば描くほど、次はこの色を使ってみよう。ここにこんな模様を入れてみよう。とアイデアが湧いてきます。」

福祉パステルアートインストラクターになって、田中さんが最も変わったと感じている点は
ワークショップを開催し様々な関係性に間近で接することで自身の視野が広がったこと。
特に親子間のやりとりがとても勉強になっているのだそうです。

田中さんのワークショップでは、基本的にお子さん主体で作品作りを進めていきます。
そのため親御さんが口を挟みだした場合などは、親御さんへ話しかけ、選んだ色などについて話を膨らませたり、あるいは一緒にいかがですか?とお誘いするなど、お子さんが思う存分集中してパステルアートを楽しめるよう細かく配慮されています。
中には子どもさんより熱中してしまうお父さんも!
そして子どもたちの好奇心と吸収の速さ、家では見せることのないような集中力に、大変驚かれる親御さんも多いとのこと。

いつも一緒にいて、近くで見ているはずの子どもたちの新たな一面を発見できる、とても貴重で素敵な機会になっているんですね。

田中さんはキャリア教育にも携わっており、実際に授業を行ったときにこんなエピソードがあったそうです。

ある男の子は特にやりたい事や好きな事が無い、と無表情に言っていました。
言葉をなげかけてもあまり関心を示しませんでした。
ただ、昼休みにその子が黒板に落書きをしていたので、5時間目にその事を話しました。
「絵、上手いやん。好きなん?」その言葉に男の子の顔がパァと晴れて瞳が輝き
「うん。僕、絵を描くのが好きなん」と元気に応えてくれた、その瞬間が忘れられません。
もしかしたら今までは「落書きしちゃだめだよ」と注意されていた事かもしれません。
親御さんは漫画に否定的なのかもしれません。

このような経験から、田中さんはこう断言します。
やりたいことがない、自分に自信がないという自己肯定感が低い子どもたちでも
「好きな事、得意な事を認められると子どもは伸びます。自主的に様々な勉強を始めます。」
と。

ゲームやパソコン、スマホなど遊びがデジタル化している昨今だからこそ
アナログな遊びを子どもたちに提供したい。色もまずは三原色のみを使い、混ぜる楽しさを知ってほしい。
好奇心でワクワクしてほしい。その中で一人一人が個性を表現していってほしい。

田中さんのパステルアートには、そんな思いが込められています。

今後も 「上手な作品」ではなく「自分らしい作品」、さらには「自分にしか描けない作品」を目指して個性を大切に伸ばしていく。そんな活動をしていきたいという田中さん。

新しい発見と、ときめきがいっぱいのワークショップへ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

≪田中さんの教室≫
「うきうきパステルアート」 子供から大人まで、どなたでも気軽に楽しめます。

・場所:自宅サロン
・時間:1枚60~90分程度
・金額:2,000円
※2019年は開業5周年のお礼企画で1000円でご提供しています。
※イベント出店時はイベント価格 500円(不定期) 15~20分程度の体験ワーク

≪教室へ参加される方へのメッセージ≫
まずは一枚、気楽に描いてみませんか?大人も子供もどなたでも☆ 手ぶらでご参加いただけます。

≪問合せ先≫
田中 恵美子
★HP SO咲くSTUDIO RIO:https://studio-rio.com/
★コンタクト:https://studio-rio.com/contact-me/
★E-mail  :so-saku@studio-rio.com