次世代の教育、創造的教育とは?

“子どもは誰もが比類なき才能を持っている”

イギリスの能力開発・教育アドバイザーであるケン・ロビンソン氏は言います。
そしてこれからを生きる独創的な子供たちに合った
新しい教育の可能性と必要性について語ります。

今現在の教育システムは“失敗は最悪だ”と教え
“地球上どこの教育制度も科目の優劣がある”のだといいます。

“数学と語学がトップで、一番評価されてないのは芸術系”であると。

そもそも、なぜこんな優劣が生まれたのでしょうか?

19世紀以前には世界中のどこにも公的なものがなかった教育制度は
“産業主義社会のニーズから生まれた”のだそうです。

このような背景の中
①働くために有用な科目が最優先で、音楽やアートなど仕事に使えないことは後回し。
②学力=学校の成績こそが知性
という優先順位がついてしまい、科目の優劣も生まれたのだといいます。

それゆえ
現在の教育は、いわば“学者を育てるために作られている”のだと彼は言います。
そしてその結果、“無数の天才的で創造性溢れる人たちがダメの烙印を押され
「自分は才能がない」と感じてしまっている“
と。

しかし教育制度ができた頃と現代とでは
社会は大きく変わり
いまや学力だけを知性だとみなす画一化された教育では
世の中まったく機能しないほどの多様性にあふれています。

ロビンソン氏はこの比類なき知性を発掘したある女性の話を紹介します。

彼女の名は「ジリアン・リン」
あの「キャッツ」や「オペラ座の怪人」の振り付け師です。

1930年代、学校は彼女の両親に
ジリアンはいつもそわそわして集中力がなく、学習障害があると伝えました。
そこで母娘は専門家へ相談しに行きました。
ジリアンの学校での問題を話すうち、医師は「お母さんと2人で話がしたいんだ」と言って
ジリアンを1人残し部屋を出て行きました。
その際に医者はラジオのスイッチを入れ、部屋の外で母親に 「ここでジリアンを見ていて下さい」と伝えたのです。
“するとジリアンは元気そうに、音楽に合わせて動き始めた”のです。
そして医者は母親にこう言いました。

“「お母さん、ジリアンは病気なんかじゃありません。ダンサーですよ」 ”
“「ダンススクールに通わせてあげなさい」”

その後彼女はバレーやタップを習い、ソリストとして素晴らしいキャリアを築きました。
その後ジリアン・リン・ダンスカンパニーを設立。
ミュージカルを多く手がける英国が世界に誇る作曲家アンドリュー・ロイド・ウィーバーと出会い
“歴史上もっとも偉大なミュージカルを手がけた”のです。
“彼女は何百万人もの人に感動と喜びを与え経済的にも大成功”しました。

ロビンソン氏は言います。
“次世代の人間を教育するための根本的な理念を再考しなければならない”と。
そして
“人間の限りない創造性が私たちの生を豊かにすることを知り
子供たちが未来の希望であると認識すること“
“子供をあるがままに育てなくてはいけません”
と。

工業的教育から創造的教育へ
子どもたちがイキイキと自分を活かし
創っていく未来がどんなものなのか、とても楽しみですね!!

出典:TED ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」